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1級土木・令和元年・問題BNo.6~No.10

1級土木・令和元年・問題BNo.6~No.10

No. 6

資材・機械の調達計画立案に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 資材計画では,各工種に使用する資材を種類別, 月別にまとめ、納期, 調達先,調達価格などを把握しておく。
  2. 機械計画では、機械が効率よく稼働できるよう, 短期間に生じる著しい作業量のピークに合わせて, 工事の変化に対応し、 常に確保しなければならない。
  3. 資材計画では, 特別注文品など長い納期を要する資材の調達は, 施工に支障をきたすことのないよう品質や納期に注意する。
  4. 機械計画では、機械の種類, 性能, 調達方法のほか, 機械が効率よく稼働できるよう整備や修理などのサービス体制も確認しておく。

解答2

1.記述のとおり

2.機械計画では, 機械が効率よく稼働できるよう作業量をできるだけ平準化し, 施工期間中の使用機械の必要量が大きく変動せず機械の台数が平準化するように計画する。

3.4記述のとおり

No. 7

公共工事における施工体制台帳の作成に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 発注者から直接工事を請け負った建設業者は,当該工事を施工するため, 一定額以上の 下請契約を締結する場合は, 施工体制台帳を作成しなければならない。
  2. 施工体制台帳を作成する建設業者は,当該工事における施工の分担関係を表示した施工 体系図を作成し, 工事関係者及び公衆が見やすい場所に掲示しなければならない。
  3. 発注者から直接工事を請け負った建設業者は, 公共工事の入札及び契約の適正化の促進 に関する法律に基づき, 作成した施工体制台帳の写しを発注者に提出しなければならない。
  4. 施工体制台帳を作成する建設業者は, 施工に携わる下請負人の把握に努め、これらの下 請負人に対して再下請通知書を提出するよう指導するとともに,自らも情報の把握に努めなければならない。

解答1

1.公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第15条 (施工体制台帳の作成及び提出等) 第1項及び建設業法第24条の8 (施工体制台帳及び施工体系図の作成等) 第1項より, 公共工事を請け負った建設業者は, 施工するために下請契約を締結した場合, 下請金額にかかわらず施工体制台帳を作成しなければならない。

2.建設業法第24条の8第4項により正 しい。

3.公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第15条第2項により正し い。

4.建設業法第24条の8第2項により正しい。

No. 8

仮設工事計画立案の留意事項に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 仮設工事計画は,本工事の工法・仕様などの変更にできるだけ追随可能な柔軟性のある計画とする。
  2. 仮設工事の材料は、一般の市販品を使用して可能な限り規格を統一し, その主要な部材については他工事にも転用できるような計画にする。
  3. 仮設工事計画では、取扱いが容易でできるだけユニット化を心がけるとともに,作業員不足を考慮し、省力化がはかれるものとする。
  4. 仮設工事計画は, 仮設構造物に適用される法規制を調査し, 施工時に計画変更することを前提に立案する。

解答4

1.2.3記述のとおり

4.仮設工事計画は, 施工時に計画変更が生 じると,工費や工期の増加の可能性があるので、 仮設構造物に適用される法規則を調査し, 施工時に計画の手直しが生じないようにする。

No. 9

施工計画における建設機械に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 施工計画においては,工事施工上の制約条件より最も適した建設機械を選定し、その機 械が最大能率を発揮できる施工法を選定することが合理的かつ経済的である。
  2. 組合せ建設機械の選択においては,従作業の施工能力は主作業の施工能力と同等,あるいは幾分低めにする。
  3. 機械施工における施工単価は, 機械の 「運転1時間当たりの機械経費」 を 「運転1時間 「当たりの作業量」 で除することによって求めることができる。
  4. 単独の建設機械又は組み合わされた一群の建設機械の作業能力は、時間当たりの平均作 業量で算出するのが一般的である。

解答2

1.記述のとおり

2.組合せ建設機械の選択においては、 従作業の施工能力は主作業の施工能力と同等、あるいは幾分高めにし、全体的に作業能力のバランスがとれ るよう計画する。

3.4記述のとおり

No. 10

工事の工程管理に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

  1. 工程管理は, 施工計画において品質, 原価,安全など工事管理の目的とする要件を総合 的に調整し、策定された基本の工程計画をもとにして実施される。
  2. 工程管理を行う場合は、常に工事の進捗状況を把握して計画と実施のずれを早期に発見 し、必要な是正措置を講ずる。
  3. 横線式工程表は,横軸に日数をとるので各作業の所要日数がわかり, 作業の流れが左から右へ移行しているので作業間の関連を把握することができる。
  4. 工程曲線は,一つの作業の遅れや変化が工事全体の工期にどのように影響してくるかを早く、正確に把握することに適している。

解答4

1.2記述のとおり

3.横線式工程表 (バーチャート) は、 縦軸に部分作業を、横軸に日数をと るので各作業の所要日数がわかり, 作業の流れが左から右へ移行しているので、漠然と作業 間の関連を把握することができるが, 工期に影響する作業がどれであるかはつかみにくい。

4.選択肢の記述はネットワーク式工程表の内容である。工程曲線は,縦軸に工事の出来高又は施工量の累計, 横軸に工期をとり, 工事開始時点を0%とし、終了時点 (工期) を100%として, 出来高の進捗状況をグラフ化したものである。

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