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2級土木・令和3年前期一次No.54~No.61

2級土木・令和3年前期一次No.54~No.61

No.54

施工計画作成のための事前調査に関する下記の文章中の (イ)~(二)に当てはまる語句の組合せとして, 適当なものは次のうちどれか。

(イ)の把握のため、地域特性,地質,地下水, 気象等の調査を行う。

(ロ)の把握のため, 現場周辺の状況, 近隣構造物, 地下埋設物等の調査を行う。

(ハ)の把握のため, 調達の可能性, 適合性, 調達先等の調査を行う。 また, (ニ) の把握のため、道路の状況, 運賃及び手数料 現場搬入路等の調査を行う。

 

  1. (イ)近隣環境(ロ)自然条件(ハ)資機材(二)輸送
  2. (イ)自然条件(ロ)近隣環境(ハ)資機材(二)輸送
  3. (イ)近隣環境(ロ)自然条件(ハ)輸送(二)資機材
  4. (イ)自然条件(ロ)近隣環境(ハ)輸送(二)資機材

解答2

施工計画作成のための事前調査には,契約条件と現場条件に関する事前調査確認がある。

契約条件には、契約内容の確認, 設計図書の確認、 その他の確認などがある。

一方で、現場条件には, 自然条件の把握のための、地域特性,地質, 地下水,気象等の調査を行う。

また近隣環境の把握のための, 現場周辺の状況, 近隣構造物, 地下埋設物等の調査, 資機材の把握のための, 調達の可能性, 適 合性,調達先等の調査や, 輸送の把握のための、道路の状況, 運賃及び手数料, 現場搬入路等の調査等がある。

No.55

建設機械の作業能力・作業効率に関する下記の文章中の(イ)~(二)に当てはまる語句の組合せとして, 適当なものは次のうちどれか。

・建設機械の作業能力は,単独,又は組み合わされた機械の(イ)の平均作業量で表 す。 また、建設機械の (ロ)を十分行っておくと向上する。

・建設機械の作業効率は, 気象条件、工事の規模、 (ハ)等の各種条件により変化する。 ・ブルドーザの作業効率は, 砂の方が岩塊・玉石より(二)

  1. (イ)時間当たり(ロ)整備(ハ)運転員の技量(二)大きい
  2. (イ)施工面積(ロ)整備(ハ)作業員の人数(二)小さい
  3. (イ)時間当たり(ロ)暖機運転(ハ)作業員の人数(二)小さい
  4. (イ)施工面積(ロ)暖機運転(ハ)運転員の技量(二)大きい

解答1

単独又は組み合わされた一群の機械の作業能力は、 時間当たりの平均作業量で表され,建設機械の整備を十分行っておくと向上する。

また, 建設機械の作業効率は, 気象条件,地形 や作業場の広さ, 土質の種類や状態、工事の規模,運転員の技量等の各種条件により変化し, ブルドーザの作業効率は, 砂の方が岩塊・玉石より大きい。

No. 56

工程表の種類と特徴に関する下記の文章中の(イ)~(二)に当てはまる語句の組合せとして, 適当なものは次のうちどれか。

(イ)は,縦軸に作業名を示し, 横軸にその作業に必要な日数を棒線で表した図表 である。

(ロ)は,縦軸に作業名を示し, 横軸に各作業の出来高比率を棒線で表した図表で ある。

(ハ)工程表は, 各作業の工程を斜線で表した図表であり, (ニ)は,作業全体 の出来高比率の累計をグラフ化した図表である。

 

  1. (イ)ガントチャート(ロ)出来高累計曲線(ハ)バーチャート(二)グラフ式
  2. (イ)ガントチャート(ロ)出来高累計曲線(ハ)グラフ式(二)バーチャート
  3. (イ)バーチャート(ロ)ガントチャート(ハ)グラフ式(二)出来高累計曲線
  4. (イ)バーチャート(ロ)ガントチャート(ハ)バーチャート(二)出来高累計曲線

解答3

バーチャートは,縦軸に工事を構成する作業名, 横軸にその作業に必要な日数 (工期)を棒 線で示した図表である。

ガントチャートは,縦軸に工事を構成する作業名, 横軸に各作業の 出来高比率を棒線で表した図表である。

グラフ式工程表は、 縦軸に出来高又は工事作業量比 率をとり、横軸に日数をとり各作業の工程を斜線で表した図表である。

出来高累計曲線は, 縦 軸に出来高比率, 横軸に工期をとって作業全体の出来高比率の累計を曲線で表した図表である。

No.57

下図のネットワーク式工程表について記載している下記の文章中の(イ)~(二)に当てはまる語句の組合せとして,正しいものは次のうちどれか。

ただし、図中のイベント間のA~G は作業内容, 数字は作業日数を表す。

【ネットワーク工程表】

  • (イ)及び(ロ)は, クリティカルパス上の作業である。
  • 作業Fが(ハ) 遅延しても,全体の工期に影響はない。
  • この工程全体の工期は、 (二)である。
  1. (イ)作業C(ロ)作業D(ハ)3日(二)19日
  2. (イ)作業B(ロ)作業E(ハ)3日(二)20日
  3. (イ)作業B(ロ)作業D(ハ)4日(二)19日
  4. (イ)作業C(ロ)作業E(ハ)4日(二)20日

解答2

⓪⇒➀⇒②⇒③⇒④⇒⑤⇒⑥がクリティカルパスである。

作業B及び作業Eはクリティカルパス上の作業である。 また工期は20日間である。

なお,作業Fの最早開始時刻は8日, 最遅完了時刻は15日であり, トータルフロートは3日のため、3日遅延しても全体の工期に影響はない。

No.58

複数の事業者が混在している事業場の安全衛生管理体制に関する下記の文章中の(イ)~ (二)に当てはまる語句の組合せとして,労働安全衛生法上, 正しいものは次のうちどれか。

  • 事業者のうち、一つの場所で行う事業で, その一部を請負人に請け負わせている者を(イ)という。
  • (イ)のうち、建設業等の事業を行う者を(ロ)という。
  • (ロ)は,労働災害を防止するため, (ハ)の運営や作業場所の巡視は (ニ)に行う。
  1. (イ)元方事業者(ロ)特定元方事業者(ハ)技能講習(二)毎週作業開始日
  2. (イ)特定元方事業者(ロ)元方事業者(ハ)協議組織(二)毎作業日
  3. (イ)特定元方事業者(ロ)元方事業者(ハ)技能講習(二)毎週作業開始日
  4. (イ)元方事業者(ロ)特定元方事業者(ハ)協議組織(二)毎作業日

解答4

事業者のうち、一つの場所で行う事業で, その一部を請負人に請け負わせている者を元方事業者といい, 元方事業者のうち、 建設業等の事業を行う者を特定元方事業者という。 特定元方事業者は、労働災害を防止するため, 協議組織の運営や作業場所の巡視は毎作業日に行う。

No. 59

移動式クレーンを用いた作業において,事業者が行うべき事項に関する下 記の文章中の(イ)~(二)に当てはまる語句の組合せとしクレーン等安全規則上, 正しいものは次のうちどれか。

  • 移動式クレーンに,その(イ)をこえる荷重をかけて使用してはならず,また強風のため作業に危険が予想されるときには,当該作業を(ロ) しなければならない。
  • 移動式クレーンの運転者を荷をつったままで (ハ)から離れさせてはならない。
  • 移動式クレーンの作業においては, (ニ)を指名しなければならない。
  1. (イ)定格荷重(ロ)注意して実施(ハ)運転位置(二)監視員
  2. (イ)定格荷重(ロ)中止(ハ)運転位置(二)合図者
  3. (イ)最大荷重(ロ)注意して実施(ハ)旋回範囲(二)合図者
  4. (イ)最大荷重(ロ)中止(ハ)旋回範囲(二)監視員

解答2

移動式クレーンを用いた作業において、 事業者が行うべき事項は,クレーン等安全規則に示されている。

第23条 (過負荷の制限) 第1項に 「クレーンにその定格荷重をこえる荷重をかけて使用してはならない」, 第31条の2 強風時の作業中止) 「強風のため、クレーンに 係る作業の実施について危険が予想されるときは,当該作業を中止しなければならない」

第32条 (運転位置からの離脱の禁止) 第1項に 「クレーンの運転者を, 荷をつったままで運転位置から離れさせてはならない」

第25条 (運転の合図) 第1項に 「クレーンを用いて作業を行なうときは、クレーンの運転について一定の合図を定め、合図を行なう者を指名して、その者に合図を行なわせなければならない」と規定されている。

No. 60

A工区, B工区における測定値を整理した下図のヒストグラムについて記載している下記の文章中の(イ)~(二)に当てはまる語句の組合せとして,適当なものは次のうちどれか。

【ヒストグラム】

  • ヒストグラムは測定値の(イ) の状態を知る統計的手法である。
  • A工区における測定値の総数は (ロ)で,B工区における測定値の最大値は,(ハ)である。
  • より良好な結果を示しているのは(ニ)の方である。
  1. (イ)ばらつき(ロ)100(ハ)25(二)B工区
  2. (イ)時系列変化(ロ)50(ハ)36(二)B工区
  3. (イ)ばらつき(ロ)100(ハ)36(二)A工区
  4. (イ)時系列変化(ロ)50(ハ)25(二)A工区

解答3

ヒストグラムは, 横軸をいくつかのデータ範囲に分け,それぞれの範囲に入るデータの数を 度数として縦軸に高さで表した棒グラフであり, 測定値のばらつきの状態を知ることができる統計的手法である。

工程が安定している場合, 一般的に平均値付近に度数が集中し,平均値から離れるほど低く、左右対称のつり鐘型の正規分布となる。

図のA工区における測定値総数 (n)は100で, B工区における測定値の最大値は36であり、 より良好な結果を示し ているのはA工区の方である。

No.61

盛土の締固めにおける品質管理に関する下記の文章中の(イ)~ (二) に当てはまる語句の組合せとして, 適当なものは次のうちどれか。

  • 盛土の締固めの品質管理の方式のうち工法規定方式は,使用する締固め機械の機種や 締固め(イ)等を規定するもので,品質規定方式は、盛土の (ロ)等を規定する方法である。
  • 盛土の締固めの効果や性質は、土の種類や含水比, 施工方法によって (ハ)
  • 盛土が最もよく締まる含水比は,最大乾燥密度が得られる含水比で(ニ) 含水比で ある。
  1. (イ)回数(ロ)材料(ハ)変化しない(二)最大
  2. (イ)回数(ロ)締固め度(ハ)変化する(二)最適
  3. (イ)厚さ(ロ)締固め度(ハ)変化しない(二)最適
  4. (イ)厚さ(ロ)材料(ハ)変化する(二)最大

解答2

盛土の締固めの品質管理の方式のうち工法規定方式は,使用する締固め機械の機種や締固め回数等を規定するもので,品質規定方式は、盛土の締固め度等を規定する方法である。

盛土の締固めの効果や性質は,土の種類や含水比, 施工方法によって変化する。 盛土が最もよく 締まる含水比は, 最大乾燥密度が得られる含水比で最適含水比である。

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