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2級土木令和3年前期一次No.49~No.53

2級土木令和3年前期一次No.49~No.53

No.49

事業者が,高さが5m以上のコンクリート構造物の解体作業に伴う災害を 防止するために実施しなければならない事項に関する次の記述のうち, 労働安全衛生法上, 誤っているものはどれか。

  1. 工作物の倒壊, 物体の飛来又は落下等による労働者の危険を防止するため、 あらかじめ当該工作物の形状等を調査し, 作業計画を定め、これにより作業を行わなければならない。
  2. 労働者の危険を防止するために作成する作業計画は、作業の方法及び順序, 使用する機械等の種類及び能力等が示されているものでなければならない。
  3. 3.強風、大雨, 大雪等の悪天候のため, 作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を中止しなければならない。
  4. 解体用機械を用いて作業を行うときは, 物体の飛来等により労働者に危険が生ずるおそれのある箇所に作業主任者以外の労働者を立ち入らせてはならない。

解答4

1.労働安全衛生規則517条の14 (調査及び作業計画) 第1項により正しい。

2.同条第2 項により正しい。

3.同規則第517条の15 (コンクリート造の工作物の解体等の作業) 第2号により正しい。

4.同規則第171条の6 (立入禁止等) 第1号に 「物体の飛来等により労働者に危険が生ずるおそれのある箇所に運転者以外の労働者を立ち入らせないこと」と規定 されている。

No. 50

工事の品質管理活動における (イ)~(二)の作業内容について、品質管理のPDCA (Plan, Do, Check, Action) の手順として, 適当なものは次のうちどれか。

(イ)異常原因を追究し, 除去する処置をとる。

(ロ) 作業標準に基づき, 作業を実施する。

(ハ) 統計的手法により, 解析・検討を行う。

(ニ) 品質特性の選定と、品質規格を決定する。

  1. (ロ)⇒(ハ)⇒(イ)⇒(二)
  2. (二)⇒(イ)⇒(ロ)⇒(ハ)
  3. (ロ)⇒(二)⇒(イ)⇒(ハ)
  4. (二)⇒(ロ)⇒(ハ)⇒(イ)

解答4

No.50 [答え]品質管理活動

品質管理は,組織の構築したシステムでPDCAを繰り返し実行することで, スパイラルアッ プが期待できる。 その具体的対応は, 計画 (Plan) →実施 (Do) →検討 (Check) →改善 (Action) で行われる。

(イ)の「異常原因を追究し, 除去する処置をとる」は改善の段階である。

(ロ)の「作業標準に基づき, 作業を実施する」は実施の段階である。

(ハ)の「統計的手 法により,解析・検討を行う」は検討の段階である。

(ニ)の「品質特性の選定と,品質規格 を決定する」は計画の段階である。

よって(ニ) → (ロ)→(ハ)→(イ)

No.51

レディーミクストコンクリート (JIS A 5308) の品質管理に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

  1. レディーミクストコンクリートの品質検査は,すべて工場出荷時に行う。
  2. 圧縮強度試験は,一般に材齢28日で行うが, 購入者の指定した材齢で行うこともあ る。
  3. 品質管理の項目は、強度,スランプ, 空気量, 塩化物含有量である。
  4. 4.スランプ12cmのコンクリートの試験結果で許容されるスランプの下限値は, 9.5cm である。

解答1

1.JIS A 53085品質 5.1品質項目に「レディーミクストコンクリートの品質項目は,強度, スランプ又はスランプフロー, 空気量, 及び塩化物含有量とし, 荷卸し地点において、条件を満足しなければならない」と規定されている。

2.3記述のとおり

4.スランプは, 8~18cmのときの許容値は±2.5cmであり, スランプ 12cmのコンクリートの下限値は9.5cmとなる。

No. 52

建設工事における環境保全対策に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 土工機械は,常に良好な状態に整備し、無用な摩擦音やガタつき音の発生を防止す る。
  2. 空気圧縮機や発動発電機は, 騒音、振動の影響の少ない箇所に設置する。
  3. 運搬車両の騒音・振動の防止のためには, 道路及び付近の状況によって必要に応じ て走行速度に制限を加える。
  4. アスファルトフィニッシャは, 敷均しのためのスクリード部の締固め機構において, バイブレータ式の方がタンパ式よりも騒音が大きい。

解答4

1.土工機械は, 長時間使用していると結合部の緩みや潤滑材の不足などが生じ, 騒音や振 動が増加することがあるので,常に良好な状態に整備しておく。

2.空気圧縮機や発動発電 機の設置位置は、できる限り人家等から隔離する。

3.運搬車両の走行速度は、道路及び付近の状況によって必要に応じ制限を加えるように計画、実施する。また, 運搬車両の運転は, 不必要な急発進、急停止, 空ぶかしなどを避けて, ていねいに行う。

4. アスファルトフィニッシャの騒音レベルは, バイブレータ式がタンパ式に比べて5~6dB(A)と小さいことから, 夜間工事等, 静かさが要求される場合には バイブレータ式を採用する。

No.53

「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」 (建設リサイクル法)に 定められている特定建設資材に該当しないものは,次のうちどれか。

  1. アスファルトコンクリート
  2. 建設発生土
  3. 木材
  4. コンクリート

解答2

建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律 (建設リサイクル法) 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律第2条(定義) 第5項及び同法施行令第1条 (特定建設資材)に「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律第2条第5項のコンクリ ート, 木材その他建設資材のうち政令で定めるものは,次に掲げる建設資材とする。 1コンクリート, 2コンクリート及び鉄から成る建設資材, 3木材, 4 アスファルトコンクリー ト」と規定されている。

よって建設発生土は該当しない。

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