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2級土木・令和3年後期一次No.26~No.31

2級土木・令和3年後期一次No.26~No.31

No. 26

ケーソン式混成堤の施工に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 据え付けたケーソンは,すぐに内部に中詰めを行って, ケーソンの質量を増し、安 定性を高める。
  2. ケーソンのそれぞれの隔壁には, えい航,浮上, 沈設を行うため, 水位を調整しや すいように、通水孔を設ける。
  3. 中詰め後は, 波によって中詰め材が洗い出されないように, ケーソンの蓋となるコ ンクリートを打設する。
  4. ケーソンの据付けにおいては, 注水を開始した後は, 中断することなく注水を連続して行い、 速やかに据え付ける。

解答4

1.2.3記述のとおり

4.ケーソンの据付けは、ケーソンの底面が据付け面に近づいたら, 注水を一時止め, 潜水士によって 正確な位置を決めたのち, 再び注水して正しく据え付ける。

No. 27

鉄道工事における道床バラストに関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 道床の役割は,マクラギから受ける圧力を均等に広く路盤に伝えることや, 排水を良好にすることである。
  2. 道床に用いるバラストは, 単位容積重量や安息角が小さく, 吸水率が大きい, 適当な粒径, 粒度を持つ材料を使用する。
  3. 道床バラストに砕石が用いられる理由は,荷重の分布効果に優れ,マクラギの移動を抑える抵抗力が大きいためである。
  4. 道床バラストを貯蔵する場合は,大小粒が分離ならびに異物が混入しないようにしなければならない。

解答2

1.記述のとおり

2.道床に用いるバラストは、➀吸水率が小さく排水が良好である②材質が強固でじん性に富み、摩損や風化に耐える, ③単位容積重量, 安息角が大きい, ④適当な粒径と粒度を有し, 突固めその他の作業が容易である, ⑤粘土・ 沈泥・有機物を含まない, ⑥列車荷重により破砕されにくい, ⑦どこでも多量に得られて廉価である等の性質が必要である。

3.4記述のとおり

No. 28

鉄道営業線における建築限界と車両限界に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

  1. 建築限界とは,建造物等が入ってはならない空間を示すものである。
  2. 曲線区間における建築限界は,車両の偏いに応じて縮小しなければならない。
  3. 車両限界とは,車両が超えてはならない空間を示すものである。
  4. 建築限界は,車両限界の外側に最小限必要な余裕空間を確保したものである。

解答2

1.建築限界とは, 列車の走行には、 車両の左右上下の動揺や, 曲線部ではカントやスラックの設置や車両の偏い等が生ずるため, 線路上の車両限界の外側に最小限必要な余裕空間が必要である。この空間を建築限界といい, 建築限界内には建造物の設置や物を置いてはならない。

2.曲線区間における建築限界は、 車両の偏いに応じて拡大しなければならない。

3.4.は記述のとおり

No.29

シールド工法に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. シールドのフード部には、切削機構を備えている。
  2. シールドのガーダー部には, シールドを推進させるジャッキを備えている。
  3. シールドのテール部には、覆工作業ができる機構を備えている。
  4. フード部とガーダー部がスキンプレートで仕切られたシールドを密閉型シールドという。

解答4

1.フード部は,シールド本体の先端部にあって, 隔壁とともにカッターチャンバーを形成 する部分をいう。

2.ガーダー部は, シールド本体の中間部にあってシールド内部の装置群 を収容し, シールド本体全体の構造を保持する部分をいう。

3.テール部は, シールド本体の後部にあって, セグメントを組み立てる部分をいい,エレクターやテールシール等を装備 している。

4.密閉型シールドは, フード部とガーダー部が隔壁で仕切られている。 スキン プレートとは,シールド本体の外板部をいう。

No.30

上水道の導水管や排水管の特徴に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. ステンレス鋼管は、強度が大きく、耐久性があり, ライニングや塗装が必要である。
  2. ダクタイル鋳鉄管は、強度が大きく、耐腐食性があり, 衝撃に強く, 施工性がよい。
  3. 硬質塩化ビニル管は,耐腐食性や耐電食性にすぐれ, 質量が小さく加工性がよい。
  4. 鋼管は,強度が大きく, 強靭性があり, 衝撃に強く, 加工性がよい。

解答1

1.ステンレス鋼管は,耐食性に優れ、一般的にライニングや塗装を必要としない。 ただし, 異種金属と接続する場合は,イオン化傾向の違いにより異種金属接触腐食を生ずるので,絶縁処理が必要である。

2.3.4記述のとおり

No. 31

下水道管渠の剛性管における基礎工の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

  1. 礫混じり土及び礫混じり砂の硬質土の地盤では,砂基礎が用いられる。
  2. シルト及び有機質土の軟弱土の地盤では, コンクリート基礎が用いられる。
  3. 地盤が軟弱な場合や土質が不均質な場合には, はしご胴木基礎が用いられる。
  4. 非常に緩いシルト及び有機質土の極軟弱土の地盤では, 砕石基礎が用いられる。

解答4

剛性管における基礎工は,土質,地耐力,施工方法,荷重条件,埋設条件等によって選択するが,基礎地盤の土質区分と基礎の種類の関係は次のとおり

管種\地盤 硬質土(礫質粘土,礫 混じり土及び礫混じり砂) 及び普通土 (砂,ローム及び砂質 粘土) 軟弱土 (シルト及び 有機質土) 極軟弱土 (非常にゆるいシルト及び有機質土)
剛性管 鉄筋コンクリート 砂基礎

砕石基礎

コンクリート基礎

砂基礎

砕石基礎

はしご胴木基礎

コンクリート基礎

はしご胴木基礎

鳥居基礎

鉄筋コンクリート基礎

陶管 砂基礎

砕石基礎

砕石基礎

コンクリート基礎

可とう性管 硬質塩化ビニル管

ポリエチレン管

砂基礎 砂基礎

ベットシート基礎

ソイルセメント基礎

ベットシート基礎

ソイルセメント基礎

はしご胴木基礎

布基礎

強化プラスチック複合管 砂基礎

砕石基礎

ダクタイル鋳鉄管

鋼管

砂基礎 砂基礎  砂基礎

はしご胴木基礎

布基礎

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