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【令和3年後期】2級土木過去問(第二次検定)解答・解説付き

※この記事はプロモーションを含みます。

令和2年度後期(2021)2級土木施工管理技士★過去問題(第二次検定)です。(解答・解説付き)

図解等は引用またはオリジナルで改めて作成しています。

お気づきの点(ミス・要修正事項)などありましたら、コメントください。

よろしくお願いいたします。

そのほかの過去問については、まとめ記事でご確認ください。

(第2次検定)令和3年後期★2級土木施工管理技士★過去問・解答&解説

※問題1~問題5は必須問題です。 必ず解答してください。

問題1で

  1. 設問の解答が無記載又は記述漏れがある場合,
  2. 設問2の解答が無記載又は設問で求められている内容以外の記述の場合

どちらの場合にも問題2以降は採点の対象となりません。

必須問題問題1】経験記述※省略

あなたが経験した土木工事の現場において, 工夫した安全管理又はエ夫した品質管理のうちから1つ選び、次の (設問1), (設問2) に答え なさい。

【経験記述(省略)】

 

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必須問題【問題 2】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

フレッシュコンクリートの仕上げ, 養生, 打継目に関する次の文章の(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句又は数値を、次の語句又は数値から選び解答欄に記入しなさい。

(1) 仕上げ後, コンクリートが固まり始めるまでに, (イ) ひび割れが発生することがあるので, タンピンク再仕上げを行い修復する。

(2) 養生では,散水,湛水,湿布で覆う等して, コンクリートを(ロ)状態に保つこと が必要である。

(3) 養生期間の標準は,使用するセメントの種類や養生期間中の環境温度等に応じて適切に定めなければならない。 そのため, 普通ポルトランドセメントでは日平均気温15°C以上で, (ハ) 日以上必要である。

(4) 打継目は,構造上の弱点になりやすく, (ニ) やひび割れの原因にもなりやすいため、その配置や処理に注意しなければならない。

(5) 旧コンクリートを打ち継ぐ際には,打継面の(ホ) や緩んだ骨材粒を完全に取り除 き,十分に吸水させなければならない。

[語句又は数値]

漏水, 1, 出来形不足, 絶乾,疲労,飽和, 2, ブリーディング, 沈下, 色むら、湿潤, 5, エントラップトエアー, 膨張, レイタンス

【解答欄】

(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
沈下 湿潤 5 漏水 レイタンス

(1) 記述のとおり。タンピングはコンクリート表面を密実にし, 表面ひび割れ,沈下ひび割れの防止, 鉄筋の付着力の向上などに効果がある。

(2) 記述のとおり。 セメントの水和反応にとって十分な水の供給が理想である。

(3) 記述のとおり。普通ポルトランドセメントでは日平均気温15°C以上で, 5日以上必要である。 なお、 通常のコンクリート工事におけるコンクリートの湿潤養生期間は次のとおり。

日平均気温 早強ポルトランドセメント 普通ポルトランドセメント 混合セメントB種
15℃以上 3日 5日 7日
10℃以上 4日 7日 9日
5℃以上 5日 9日 12日

(4) 打継目は,できるだけせん断力の小さい位置に設けたり, 打継面を部材の圧縮力の作用する方向と直角にして打継面のせん断抵抗力が大きくなるようにする。

(5) 記述のとおり

 

必須問題【問題 3】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

移動式クレーンを使用する荷下ろし作業において, 労働安全衛生規則 及びクレーン等安全規則に定められている安全管理上必要な労働災害 防止対策に関し,次の(1),(2) の作業段階について, 具体的な措置を解答欄に記述しなさい。

ただし, 同一内容の解答は不可とする。

(1)作業着手前

(2)作業中

【解答欄】

(1)作業着手前
(2) 作業中

労働安全衛生法の規定に基づいた 「クレーン等安全規則」 第3章 移動式クレーンを参考に記述する。

(1) 作業着手前

  • 移動式クレーンについては, 厚生労働大臣の定める基準に適合するものでなければ使用し ない。
  • 移動式クレーンの転倒等による労働者の危険防止のため、あらかじめ,当該作業に係る場 所の広さ、地形及び地質の状態, 運搬しようとする荷の重量, 使用する移動式クレーンの 種類及び能力等を考慮して、➀移動式クレーンによる作業の方法, ②移動式クレーンの転 倒を防止するための方法,③移動式クレーンによる作業に係る労働者の配置及び指揮の系統を定め, 作業開始前に関係労働者に周知する。
  • 移動式クレーンの運転者及び玉掛けをする者が, 定格荷重を常時知ることができるよう, 表示その他の措置を講じる。
  • アウトリガーを有する移動式クレーン又は拡幅式のクローラを有する移動式クレーンは, アウトリガー又はクローラを最大限に張り出す。
  • 移動式クレーンの運転について一定の合図を定め, 合図を行なう者を指名する。
  • 強風のため、移動式クレーンに係る作業の実施について危険が予想されるときは,当該作 業を中止する。
  • その日の作業開始前に, 巻過防止装置, 過負荷警報装置その他の警報装置, ブレーキ ク ラッチ及びコントローラーの機能について点検を行なう。
  • 自主検査又は点検において異常を認めたときは、直ちに補修する。

(2) 作業中

  • 荷をつり上げるときは, 外れ止め装置を使用する。
  • 定格荷重をこえる荷重をかけない。
  • 移動式クレーン明細書に記されているジブの傾斜角の範囲をこえて使用しない。
  • 作業に従事する労働者は合図を行なう者の合図に従う。
  • 移動式クレーンにより, 労働者を運搬し,又は労働者をつり上げて作業しない。
  • 移動式クレーンの上部旋回体と接触することにより労働者に危険が生ずるおそれのある 箇所に労働者を立ち入らせない。
  • 強風のため、移動式クレーンに係る作業の実施について危険が予想されるときは,当該作 業を中止する。 
  • 移動式クレーンの運転者は,荷をつったままで, 運転位置を離れない。

必須問題【問題 4】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

盛土の締固め作業及び締固め機械に関する次の文章の(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句を, 次の語句から選び解答欄に記入しなさい。

(1) 盛土全体を(イ)に締め固めることが原則であるが, 盛土(ロ)や隅部(特に法面近く)等は締固めが不十分になりがちであるから注意する。

(2) 締固め機械の選定においては, 土質条件が重要なポイントである。 すなわち, 盛土材料は,破砕された岩から高(ハ)の粘性土にいたるまで多種にわたり、 同じ土質であっても(ハ)の状態等で締固めに対する適応性が著しく異なることが多い。

(3) 締固め機械としての(ニ)は, 機動性に優れ、比較的種々の土質に適用できる等の点から締固め機械として最も多く使用されている。

(4) 振動ローラは, 振動によって土の粒子を密な配列に移行させ, 小さな重量で大きな効果を得ようとするもので,一般に(ホ)に乏しい砂利や砂質土の締固めに効果がある。

[語句]

水セメント比, 改良, 粘性,端部,生物的,トラクタショベル, 耐圧,均等,仮設的,塩分濃度,ディーゼルハンマ, 含水比, 伸縮部, 中央部, タイヤローラ

【解答欄】

(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
均等 端部 含水比 タイヤローラ 粘性

(1)(2)(3)(4)記述のとおり

必須問題【問題 5】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

コンクリート構造物の施工において, コンクリートの打込み時,又は 締固め時に留意すべき事項を2つ, 解答欄に記述しなさい。

【解答欄】

(1)打ち込み時
(2) 締固め時

以下を参考に記述する。

【打込み】

  • 鉄筋や型枠が所定の位置から動かないように注意する。
  • 打ち込んだコンクリートは型枠内で横移動させない。
  • 著しい材料分離が認められた場合は, 材料分離を抑制するための方法を講じる。
  • 計画した打継目以外では, コンクリートは連続して打ち込む。
  • 打上がり面がほぼ水平になるように打ち込み, 打込みの1層の高さは40~50cm以下を標準とする。
  • 2層以上に分けて打ち込む場合, 上層と下層が一体となるように施工し, 許容打重ね時間 間隔は外気温が25°Cを超える場合には2時間, 25°C以下の場合は2.5時間を標準とする。
  • 型枠の高さが大きい場合, 型枠に投入口を設けるか, 縦シュートあるいは輸送管の吐出口 と打込み面までの高さを1.5m以下にしてコンクリートを打ち込む。
  • コンクリートの打込み中、表面に集まったブリーディング水は,適当な方法で取り除いて からコンクリートを打ち込む。
  • 打上がり速度は,一般の場合は30分あたり1.0~1.5m程度を標準とする。
  • 暑中コンクリートにおいては,打込みにあたり, コンクリートから吸水するおそれのある 部分を湿潤状態に保つ。
  • 暑中コンクリートにおいては, 練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は1.5時間以内とする。
  • 暑中コンクリートにおいては, 打込み時のコンクリート温度の上限は35°C以下とする。
  • 寒中コンクリートにおいては,打込み時のコンクリート温度を5~20°Cに保つ。

【締固め時】

  • 締固めには棒状バイブレーターを用いることを原則とする。
  • せき板に接するコンクリートは,できるだけ平坦な表面が得られるように打ち込み、締め 固める。
  • コンクリートを打ち重ねる場合, 上層と下層が一体となるよう, 棒状バイブレータを下層 のコンクリート中に10cm程度挿入する。
  • 棒状バイブレータは,なるべく鉛直に一様な間隔で差し込み, 挿入間隔は一般に50cm以 下にする。
  • 1箇所あたりの締固め時間の目安は,一般に5~15秒程度とする。
  • 棒状バイブレーターはゆっくりと引き抜き,後に穴が残らないようにする。
  • 再振動を行う場合には, 締固めが可能な範囲でできるだけおそい時期に行う。

 

問題6~問題9までは選択問題 (1)(2)です。

※問題6,問題7の選択問題 (1)の2問題のうちから1問題を選択し解答してください。

なお,選択した問題は, 解答用紙の選択欄に○印を必ず記入してください。

選択問題1【問題 6】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

盛土の施工に関する次の文章の(イ)~ (ホ) に当てはまる適切な語句を,次の語句から選び解答欄に記入しなさい。

(1) 敷均しは,盛土を均一に締め固めるために最も重要な作業であり(イ)でていねいに敷均しを行えば均一でよく締まった盛土を築造することができる。

(2) 盛土材料の含水量の調節は、材料の(ロ) 含水比が締固め時に規定される施工含水比の範囲内にない場合にその範囲に入るよう調節するもので, 曝気乾燥, トレンチ掘 削による含水比の低下, 散水等の方法がとられる。

(3) 締固めの目的として, 盛土法面の安定や土の(ハ)の増加等,土の構造物として必要な(ニ)が得られるようにすることがあげられる。

(4) 最適含水比, 最大(ホ)に締め固められた土は, その締固めの条件のもとでは土の間隙が最小である。

[語句]

塑性限界, 収縮性, 乾燥密度, 薄層,最小,湿潤密度,支持力, 高まき出し, 最大,砕石, 強度特性,飽和度,流動性, 透水性, 自然

【解答欄】

(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
薄層 自然 支持力 強度特性 乾燥密度

(1)(2)(3)記述のとおり

(4) 最適含水比とは、ある一定のエネルギーにおいて最も効率よく土を密に することのできる含水比をいい,そのときの乾燥密度を最大乾燥密度という。

選択問題1【問題 7】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

鉄筋の組立・型枠及び型枠支保工の品質管理に関する次の文章の の(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句を次の語句から選び解答欄に記入しなさい。

(1) 鉄筋の継手箇所は, 構造上弱点になりやすいため,できるだけ, 大きな荷重がかかる位置を避け,(イ)の断面に集めないようにする。

(2) 鉄筋の(ロ)を確保するためのスペーサは,版 (スラブ) 及び梁部ではコンクリート製やモルタル製を用いる。

(3) 型枠は,外部からかかる荷重やコンクリートの(ハ)に対し,十分な強度と剛性を有しなければならない。

(4)版 (スラブ) の型枠支保工は, 施工時及び完成後のコンクリートの自重による沈下や変形を想定して、 適切な(ニ)をしておかなければならない。

(5) 型枠及び型枠支保工を取り外す順序は,比較的荷重を受けにくい部分をまず取り外し、その後残りの重要な部分を取り外すので、 梁部では(ホ)が最後となる。

[語句]

負圧,相互,妻面,千鳥,側面,底面,側圧,同一, 水圧, 上げ越し,口径,下げ止め,応力,下げ越し, かぶり

(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
同一 かぶり 側圧 上げ越し 底面

(1) 記述のとおり。継手位置を軸方向に相互にずらす距離は, 継手の長さに鉄筋直径の25倍を加えた長さ以上を標準とする。

(2)(3)(4)記述のとおり。

(5) 型枠及び型枠支保工を取り外す順序は,比較的荷重を受けにくい部分をまず取り外し、 その後残りの重要な部分を取り外すので,梁部では底面が最後となる。

なお, 型枠及び支 保工を取り外してよい時期のコンクリートの圧縮強度の参考値は次のとおり。

部材面の種類 コンクリートの圧縮強度(N/mm²)
厚い部材の鉛直又は鉛直に近い面, 傾いた上面,小 さいアーチの外面 フーチングの側面 3.5
薄い部材の鉛直又は鉛直に近い面

45° より急な傾 きの下面, 小さいアーチの内面

柱、壁、梁の側面 5.0
橋, 建物等のスラブおよび梁, 45° より緩い傾きの下面 スラブ, 梁の底面,アーチの内面 14.0

※問題8 問題9の選択問題 (2) の2問題のうちから1問題を選択し解答してください。 なお, 選択した問題は, 解答用紙の選択欄に○印を必ず記入してください。

選択問題2【問題 8】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

下図のような道路上で工事用掘削機械を使用してガス管更新工事を行う場合, 架空線損傷事故を防止するために配慮すべき具体的な安全対策について2つ, 解答欄に記述しなさい。

【解答欄】

(1)
(2)

以下を参考に記述する。

  • 施工に先立ち、 現地調査を実施し, 種類, 位置 (場所, 高さ等) 及び管理者を確認する。
  • 必要に応じて,管理者に施工方法の確認や立会いを求める。
  • 架空線への防護カバーを設置する。
  • 架空線の位置を明示する看板等を設置する。
  • 建設機械のブーム等の旋回 立入り禁止区域等を設定する。
  • 架空線等と機械,工具, 材料等について安全な離隔を確保する。
  • 建設機械, ダンプトラック等のオペレータ, 運転手に対し, 工事現場区域及び工事用道路内の架空線の種類, 位置 (場所, 高さ等) を連絡する。
  • ダンプトラックのダンプアップ状態での移動 走行の禁止や、 建設機械のブーム等の旋回立ち入り禁止区域等について周知徹底する。
  • 措置を講ずることが著しく困難なときは,監視人を置き,作業を監視させる。

選択問題2【問題 9】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

建設工事において用いる次の工程表の特徴について, それぞれ1つずつ解答欄に記述しなさい。ただし、解答欄の(例) と同一内容は不可とする。

(1) ネットワーク式工程表

(2) 横線式工程表

【解答欄】※解答例省略

(1) ネットワーク式工程表
(2) 横線式工程表

以下を参考に記述する。

(1)ネットワーク式工程表

  • ネットワーク式工程表は,各作業の日数を明らかにし, 各作業を施工順序に従って矢印でつないだ工程表である。各作業の相互関連と工事全体が明確であり, 1つの作業の遅れや変化が工事全体の工期に与える影響を把握しやすい。
  • ネットワーク式工程表は,各作業の進捗状況及び他作業への影響や全体工期に対する影響を把握でき,どの作業を重点管理すべきか明確にできる。
  • ネットワーク式工程表は,各作業の所要日数と他の作業との順序関係を表した図表で,時 間的に余裕のないクリティカルパスや、各作業の余裕日数などが明らかになる。 精度の高い工程管理が可能であり, 各工事間の調整が円滑にできる。

(2)横線式工程表

  • 横線式工程表には, バーチャートとガントチャートがあり、いずれも縦軸に部分作業をとるが,横軸はバーチャートは工期 (日数), ガントチャートは各工種の作業の達成率を取り棒グラフで表している。
  • バーチャートは縦軸に工事を構成する全ての部分作業 (工種)を列記し, 横軸に工期(日数)をとって作成する工程表である。 作業の流れが左から右へ移行しているので進捗状況が直視的にわかり, 作業間の関連も漠然とわかるが, 工期に影響する作業は不明確である。
  • ガントチャートは,縦軸に工事を構成する部分作業, 横軸に各工種の作業の達成率を100 %で示した工程表である。 各作業の進捗率は一目でわかるが, 日数の把握は困難である。

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