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2級土木・令和5年前期一次No.17~No.20

【No.17】

砂防えん堤に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

 

  1. 袖は, 洪水を越流させないようにし, 土石等の流下による衝撃に対して強固な構造とする。
  2. 現体基礎の根入れは, 基礎地盤が若盤の場合は5m以上行うのが通常である。
  3. 前庭保護工は, 本えん堤を越流した落下水による前庭部の洗掘を防止するための構造物である。
  4. えん堤の堤体下流の法勾配は, 一般に 1:02 程度としている。

解答2

1.記述のとおり

2.堤体基礎の根入れは、基礎の不均質性や風化の速度を考慮し、岩盤では1m以上、砂礫盤では2m以上が必要である。

 

【No.18】

地すべり防止工に関する次の記述のうち, 適当なものはどれか。

 

  1. 杭工は, 原則として地すべり運動ブロックの頭部斜面に杭をそう入し, 斜面の安定を高める工法である。
  2. 集水井工は, 井筒を設けて集水ボーリング等で水を集水し, 原則としてポンプにより排水を行う工法である。
  3. 横ボーリング工は, 地下水調査等の結果をもとに, 帯水層に向けてボーリングを行い, 地下水を排除する工法である。
  4. 排土工は, 土塊の滑動力を減少させることを目的に, 地すべり脚部の不安定な土塊を排除する工法である。

解答3

1.杭工は、鋼管杭、鉄筋コンクリート杭、H形鋼杭等を地すべり土塊下部のすべり面の勾 配が緩やかな場所に建込み、杭の曲げ強さとせん断抵抗により土塊の移動を抑止し、斜面の安定を高める抑止工である。

2.集水井工は、原則として排水ポーリング孔(長さ100m程度)または排水トンネルにより自然排水を行う抑制工である。

3.記述のとおり

4.排土工は、地すべり頭部の不安定な土塊を排除し荷重を減ずることで、 土塊の滑動力を減少させる抑制工である。

 

【No.19】

道路のアスファルト舗装における上層路盤の施工に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

 

  1. 粒度調整路盤は, 1層の仕上り厚が15cm以下を標準とする。
  2. 加熱アスファルト安定処理路盤材料の敷均しは, 一般にモータグレーダで行う。
  3. セメント安定処理路盤は, 1層の仕上り厚が10~20cmを標準とする。
  4. 石灰安定処理路盤材料の締固めは, 最適含水比よりやや湿潤状態で行う。

解答2

1.記述のとおり

2.加熱アスファルト安定処理路盤材料の敷均しは、一般にアスファルトフィニッシャを用いるが、まれにブルドーザなどを用いることもある。

3.4.記述のとおり

 

【No.20】

道路のアスファルト舗装におけるアスファルト混合物の施工に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

 

  1. 気温が5℃以下の施工では, 所定の締固め度が得られることを確認したうえで施工する。
  2. 敷均し時の混合物の温度は, 一般に110℃を下回らないようにする。
  3. 初転圧温度は, 一般に90~100℃である。
  4. 転圧終了後の交通開放は, 舗装表面温度が一般に50℃以下になってから行う。

解答3

1.2.記述のとおり

3.初転圧温度は一般に110~140℃とし、ヘアクラックの生じない限りできるだけ高い温度で行う。

4.記述のとおり

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