【No.1】
土工の作業に使用する建設機械に関する次の記述のうち, 適当なものはどれか。
- ブルドーザは, 掘削・押土及び短距離の運搬作業に用いられる。
- バックホウは, 主に機械位置より高い場所の掘削に用いられる。
- トラクターショベルは, 主に機械位置より高い場所の掘削に用いられる。
- スクレーパは, 掘削・ 押土及び短距離の運搬作業に用いられる。
解答1
1.記述のとおり
2.バックホゥは, 主に機械位置より低い場所の掘削に用いられる。
3.トラクターショベルは, トラック全面に装着したバケットで土砂の掘削, 積込み, 短距離の運搬に用いられ、高い場所の掘削には用いられない。
4.スクレーパは, 掘削, 積込み, 中距離の運搬, 敷均しを1台でこなせるが, 押土はできない。
【No.2】
法面保護工の「工種」とその「目的」の組合せとして, 次のうち適当でないものはどれか。
[工種] [目的]
- 種子吹付け工・・・・・・・土圧に対抗して崩壊防止
- 張芝工・・・・・・・・・・切土面の浸食防止
- モルタル吹付け工・・・・・表流水の浸透防止
- コンクリート張工・・・・・岩盤のはく落防止
解答1
1.種子吹付け工は, 浸食防止, 凍上崩落抑制, 植生による早期全面被覆を目的とする。土圧に対抗して崩壊防止を目的とするのは, 石積, ブロック積擁壁工, コンクリート擁壁工等である。
2.3.4.記述のとおり
【No.3】
道路における盛土の施工に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- 盛土の締固め目的は, 完成後に求められる強度, 変形抵抗及び圧縮 抵抗を確保することである。
- 盛土の締固めは, 盛土全体が均等になるようにしなければならない。
- 盛土の敷均し厚さは, 材料の粒度, 土質, 施工法及び要求される締固め度等の条件に左右される。
- 盛土における構造物縁部の締固めは, 大型の機械で行わなければならない。
解答4
1.2.3.記述のとおり
4.構造物縁部は, 底部がくさび形になり, 面積が狭く, 締固め作業が困難となるため, 小型の機械で丁寧に締固める。
【No.4】
軟弱地盤における改良工法に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- サンドマット工法は, 表層処理工法の1つである。
- バイブロフローテーション工法は, 緩い砂質地盤の改良に適している。
- 深層混合処理工法は, 締固め工法の1つである。
- ディープウェル工法は, 透水性の高い地盤の改良に適している。
解答3
1.サンドマット工法は、軟弱地盤表面に厚さ0.5m~1.2m程度の砂を敷設し、軟弱層の圧縮のための上部排水の促進と、施工機械のトラフィカビリティーの確保を図る表層処理工法である。
2.バイブロフローテーション工法は、棒状のバイブロフロットを砂質地盤中で振動させながら水を噴射し、水締めと振動により地盤を締め固め、同時に、生じた空隙に砂利等を補給して地盤を改良する締固め工法である。
3.深層混合処理工法は、粉体状あるいはスラリー状の主としてセメント系の固化材を地中に供給して、原位置の軟弱土と攪拌翼を用いて強制的に攪拌混合することによって原位置で深層に至る強固な柱体状、プロック状または壁状の安定処理土を形成する固結工法である。
4.ディープウェル工法は、掘削箇所の内側 及び周辺にディープウェル (深井戸)を設置し、ウェル内に流入する地下水を水中ポンプで 排水することにより、周辺地盤の地下水位を低下させる地下水位低下工法である。
【No.5】
コンクリートに用いられる次の混和材料のうち, 水和熱による温度上昇の低減を図ることを目的として使用されるものとして, 適当なものはどれか。
- フライアッシュ
- シリカフューム
- AE減水剤
- 流動化剤
解答1
1.フライアッシュを適切に用いると、ワーカビリティーを改善して単位水量を減らすことができ、水和熱による温度上昇の低減、長期材齢における強度増進、乾燥収縮の減少、水密性や化学抵抗性の向上など、優れた効果が期待できる。
2.シリカフュームでセメントの一部を置換したコンクリートは、材料分離が生じにくい、プリーディングが小さい、強度增加が著しい、水密性や化学抵抗性が向上するなどのメリットがある。
3.AE減水剤は、AE剤と減水剤の両方の効果が期待できる混和剤であり、ワーカビリティーや耐凍害性等の改善、所要の単位水量、単位セメント量を低減させる効果がある。
4.流動化剤は、あらかじめ練り混ぜられたコンクリートに添加し、撹拌することによって流動性を増大させる効果がある。
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