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1級土木・令和2年・問題ANo.46~No.49

1級土木・令和2年・問題ANo.46~No.49

No.46

軟弱地盤や液状化のおそれのある地盤における上水道管布設に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 砂質地盤で地下水位が高く、地震時に問げき水圧の急激な上昇による液状化の可能性が高いと判定される場所では,適切な管種 継手を選定するほか必要に応じて地盤改良など を行う。
  2. 水管橋又はバルブ室など構造物の取付け部には,不同沈下にともなう応力集中が生じるので,伸縮可とう性の小さい伸縮継手を使用することが望ましい。
  3. 将来, 管路の不同沈下を起こすおそれのある軟弱地盤に管路を布設する場合には,地盤状態や管路沈下量について検討し,適切な管種, 継手, 施工方法を用いる。
  4. 軟弱層が深い場合、 あるいは重機械が入れないような非常に軟弱な地盤では、薬液注入, サンドドレーン工法などにより地盤改良を行うことが必要である。

解答2

1.記述のとおり

2.不同沈下にともなう応力集中が生じる箇所には,伸縮可とう性の大きい伸縮継手を使用することが望ましい。

3.4記述のとおり

No.47

下水道に用いられる剛性管きょの基礎の種類に関する次の記述のうち,適 当でないものはどれか。

  1. 砂又は砕石基礎は,砂又は細かい砕石などを管きょ外周部にまんべんなく密着するよう に締め固めて管きょを支持するもので、設置地盤が軟弱地盤の場合に採用する。
  2. コンクリート及び鉄筋コンクリート基礎は,管きょの底部をコンクリートで巻き立てる もので,地盤が軟弱な場合や管きょに働く外圧が大きい場合に採用する。
  3. はしご胴木基礎は、 まくら木の下部に管きょと平行に縦木を設置してはしご状に作るも ので,地盤が軟弱な場合や, 土質や上載荷重が不均質な場合などに採用する。
  4. 鳥居基礎は、はしご胴木の下部を杭で支える構造で, 極軟弱地盤でほとんど地耐力を期 待できない場合に採用する。

解答1

1.砂または砕石基礎は, 砂または細かい砕石等を管きょ外周部にまんべんなく密着するよ うに締め固めて管きょを支持するもので,比較的地盤がよい場所に採用する。

2.3.4記述のとおり

No.48

下水道工事における小口径管推進工法の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

  1. 小型立坑の鏡切りは、切羽部の地盤が不安定であると重大事故につながるため, 地山や 湧水の状態, 補助工法の効果などの確認は慎重に行う。
  2. 推進管理測量として行うレーザトランシット方式は, 発進立坑に据え付けたレーザトラ ンシットから先導体内のターゲットにレーザ光を照射する方式である。
  3. 高耐荷力方式は,硬質塩化ビニル管などを用い, 先導体の推進に必要な推進力の先端抵抗 を推進力伝達ロッドに作用させ,管には周面抵抗力のみを負担させ推進する施工方式である。
  4. 滑材注入による推進力の低減をはかる場合は,滑材吐出口の位置は先導体後部及び発進 坑口止水器部に限定されるので, 推進開始から推進力の推移をみながら厳密に管理をする。

解答3

1.2記述のとおり

3. 記述内容は,低耐荷力方式のこと。低耐荷力方式を採用した場合は,推進中は管にかかる 荷重を常に計測し, 管の許容推進耐荷力以下であることを確認しながら推進する

4.記述のとおり

No. 49

薬液注入工事における注入効果の確認方法に関する次の記述のうち, 適当なものはどれか。

  1. 透水性の改善度合いを確認する場合は、 現場透水試験の結果から, 透水係数が10⁻⁵cm/s のオーダーの数値が得られたら薬液注入による地盤の改良度合いは悪いと判断する。
  2. 標準貫入試験で地盤の強度を確認する場合は,所定の高さからハンマを自由落下させて、 サンプラーを30cm打ち込むのに要する打撃数を求める。
  3. 砂地盤の強度の増加を三軸圧縮試験により確認する場合は,地盤の粘着力の値は変化しないといわれていることから, 内部摩擦角の変化で判断する。
  4. 薬液の浸透状況を確認する場合は, 薬液注入を行った箇所周辺を掘削して, アルカリ系薬液に反応して色が変化した状況を確認することにより, 強度や透水性を数値で評価する。

解答2

1.透水性の改善度合いの確認は, 現場透水試験により透水係数を求め, 事前の調査資料と 比較して改良度合いを確認する。 改良数値は1×10⁻⁵~1×10⁻⁴cm/sに収まっていれば 注入効果があると判断されるが, 原地盤の透水係数が大きいほど改良効果は期待できる。

2.記述のとおり

3.三軸圧縮試験により確認する場合は,地盤の粘着力の増加で確認する。 一軸圧縮試験や三軸圧縮試験による強度の確認は,ブロックサン プルの採取等が可能であれば最良の方法である。

4.アルカリ系薬液による呈色反応では, 薬液の浸透固結範囲, 固結状態, 脈状注入の状況並びに鏡切部, 切羽部の止水状態,自立性 を確認できるが, 強度や透水性を数値で評価できない。

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