こんなお悩みにお答えします。
この記事では、図面縮尺の計算方法についてまとめました。
変換方法や縮尺がわからない時の対処法なども併せて解説しています。
さらに図面縮尺の計算例題も載せていますので、ぜひチャレンジしてみてください。
図面の縮尺計算方法!やり方や変換方法をチェック
図面縮尺の定義を理解し、計算方法や変換方法をチェックしていきましょう。
縮尺の定義
実際のキョリを図面にそのまま記載することができませんよね?
だから縮尺というもので距離を縮めて、一般的な紙などに収めるようにしています。
図面の他、地図なども同じように縮尺を使って表しているというわけです。
縮尺の換算・変換率の計算方法
そして縮尺を計算的に定義すると、図面上の距離と実際の距離の割合のことです。
縮尺の計算式➀
縮尺の換算(変換)率=縮尺後の倍率÷縮尺前の倍率
たとえば、1/200(前)の図面を1/500(後)に合わせたいときは、
(1/500)÷(1/200)=0.4(換算率)
1/200の図面上のキョリが50mmだとして、 1/500の図面上に変換すると50mm×0.4=20mmとなります。
図面縮尺から実際の距離を計算する方法
つづいては、実際の距離や図面上の距離、縮尺の倍率の関係から計算する方法です。
計算式は以下のとおり!
縮尺の計算式②
実際のキョリ=図面上のキョリ÷縮尺
たとえば、図面上の距離が10mmで縮尺の倍率が1/500だった場合、実際の距離は10×500=5000mm=5mになるわけです。
地図上の長さが1㎝(10mm)の時、縮尺によって実際の長さがいくつになるかまとめました。
縮尺 | 実際のキョリ |
1/100 | 1m |
1/500 | 5m |
1/1,000 | 10m |
1/5,000 | 50m |
図面の縮尺は上記2つの計算式を覚えておけばOKです。
図面の縮尺がわからないときの計算方法
何らかの事情で、図面の縮尺がわからない時もあるかもしません。
そんな時は、縮尺計算式②を変形して以下のような計算式が使えます。
縮尺の計算式③
縮尺=図面上のキョリ÷実際のキョリ
図面上の距離が10㎝(0.1m)、実際の距離が100mであれば、
0.1÷100=(1/1000)
つまり縮尺は1/1000となります。
図面の距離のほか、実際の距離が推定できれば、そこから縮尺を割り出すことができます。
図面縮尺計算方法のおさらい!例題をチェック
実際に図面縮尺の例題を解いてみましょう。
図面縮尺計算方法の例題➀
例題)縮尺1/250図面上で距離が300mmだった場合、 実際の距離はいくつになるか?
図面縮尺計算方法の例題②
例題)実際の長さが100mの距離を縮尺 1/500 の図面で表した場合、 図面上のキョリはいくつになるか
図面縮尺計算方法の例題③
例題)縮尺が1/100の図面において5cmの長さは、1/250 に換算する図面上でいくつの長さになるか。
一方、図面縮尺の合わせ方や縮尺率が知りたい方は、また別記事でまとめていますのでぜひチェックしてみてください。
図面縮尺の計算方法まとめ
図面縮尺の計算方法は以下の式を覚えましょう!
ポイント
縮尺の換算(変換)率=縮尺後の倍率÷縮尺前の倍率
実際のキョリ=図面上のキョリ÷縮尺
縮尺=図面上のキョリ÷実際のキョリ
以上です。
ありがとうございました。