【逃げるは恥だが役に立つ】というドラマを知っていますか?
漫画が原作の社会派コメディードラマです。
ざっくりあらすじを話すと、
就職に失敗した「みくり」が、たまたまもらった家政婦の仕事で「津崎」さんの家を訪れるところからはじまります。
ひょんなことから【契約結婚】を申し出て、なんだかんだわちゃわちゃしながらも、それぞれが成長していくヒューマンストーリーです。
この【逃げ恥】のドラマのなかで、「やりがい搾取」という言葉が頻繁に使われており、現代の社会に切りこんだ内容がたくさん盛り込まれていました。
そこで今回は、逃げ恥でも話題となった【やりがい搾取(さくしゅ)】について解説します。
そもそも、やりがい搾取という言葉自体、私も逃げ恥を見るまで知りませんでした。(笑)
【やりがい搾取】について、いっしょに確認していきましょう。

やりがい搾取とは?~逃げ恥から学ぶやりがい搾取~
やりがい搾取とは、「経営者が労働者にやりがいという報酬を与えるかわりに、十分な金銭的報酬を与えず、労働力を安く利用して搾取する行為」のことです。
搾取(さくしゅ)とは階級社会で、経営者が生産手段をもたない労働者を必要労働時間以上に働かせ、そこから発生する余分な労働の生産物を無償で取得することです。
要は、やりがいだの自分のためだの言って、労働に対する正当な賃金が支払わない行為ですね。
逃げ恥ドラマでも、【やりがいの搾取】について、みくりが真野恵里菜演じる親友の安恵に連れられ、商店街の作戦会議に参加した時のシーンで取り上げています。
商店街のために、全く関係のないみくりが「ファーマーズ・マーケット」の開催を提案すると、その手伝いをボランティアとして依頼されます。
だけどそこで、「みくり」(新垣結衣)がもの申すのです!
人のやさしさにつけ込み、労働力をタダで使おうとする行為は【搾取】だ!
「友達だから」「勉強になるから」「あなたの為だから」と、正当な賃金を払わない“やりがい搾取”を見過ごしてはいけないと、断固反対する姿勢を見せました。
みくりは発想や妄想をするのは好きで、そこまではタダでもやりたいと思っていますが、青空市を運営したいわけではないのです。
商店街のメンバーが「俺たちだってノーギャラだよ?」と言い出し、みくりは「そりゃ皆さんは自分たちの商店街だから」と言い返し、そして上記の「搾取」の演説につながるわけです。
つまり、みくりはイベントの運営なんてやりたくないことだからお金を要求したのです。
やりたくないことをお金も払わずにやらせようとする、この部分は「まちがったやりがい搾取」となります。
「逃げ恥」は恋愛や結婚についてきわめて秀逸な考察を含んだドラマでしたが、じつは全編通して「仕事とその対価」というものを徹底的に追求したドラマでもあるのです。
仕事が楽しくて楽しくて、お金なんていらないからやらせてくれ!という人もいるかもしれません。
しかし、ほとんどの人がやりたくない仕事をお金のためにやっているのです!
やりがいというのは自分自身が感じる感情であり、周りの人から押し付けられるものではありません。
やりがい搾取をされやすい人の特徴4選
やりがい搾取されやすい人の特徴はこちらです。
- 真面目な人
- 責任感が強い人
- 心が優しすぎる
- 断るのが苦手
真面目な人
真面目な人は、与えられた仕事を一生懸命こなそうと頑張ります。そのことは良いことなのですが、真面目過ぎるあまり、じぶんの評価を低く考えがちです。
真面目で良い人ほど搾取されているとは夢にも思っていないのです。
責任感が強い人
真面目な人と同様に、責任感が強い人は、一度でも任された仕事であれば、責任感が強い人は最後まで全力で行います。
仕事を途中で投げ出すようなことは、無責任な人がすることです。責任感が強ければ、決してそのようなことはしません。
この責任感の強いことは良いことですが、逆にやりがい搾取をされやすくなっています。
心が優しすぎる
優しすぎる人は、会社が搾取するなんて考えにも至らない人がほとんどでしょう。
全体を丸くおさめるために、自分を犠牲にしてでも他人を優先してしまう傾向があります。
そのため、我慢しすぎてストレスを溜めこんでしまうことも。
基本的に断ることが苦手なので、仕事を押しつけられたり、利用されたり、いいように扱われてしまう危険性もあります。
断るのが苦手
断れない=相手を拒絶したりできない人というのは一見優しいようにも思えますが、断り方を知らなかったり相手に圧されて受け入れてしまうような気弱な人も多いでしょう。
相手が目上の人や気の強そうな人の場合、自分が内心どれだけ嫌なことでも断ることができず受け入れてしまうことがあるのです。
1つでも当てはまる人はご注意を!
やりがい搾取の対策
それでは、搾取されやすい人はどうすれば良いのか、対策を考えていきましょう。
やりがい搾取対策
- 労働に対する対価を求めよう!
- 転職も選択肢のひとつ!
- 自分の労働力を安売りしない!
- 自分の気持ちを大切に!
労働に対する対価を求めよう!
労働に対する対価を求めることは、雇われる者として正当な権利です。
逃げ恥のみくりの言葉を借りると、自分のことを「こざかしい」と言って、お金を要求することに罪悪感を感じているようですが、ちがいます。
「こざかしい」のは労働に対して正当な賃金を払わない会社側なのです!
労働に対する対価については、求めることは普通のことですのでしっかり対価を求めましょう!
転職も選択肢のひとつ!
会社に対して、納得のいかない労働を強いられているのであれば、転職も選択肢のひとつです。
あなたは仕事を選ぶ権利があります。
“「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら今日やる予定のことは私が本当にやりたいことだろうか?」それに対する答えが「ノー」の日が何日も続くと私は「何かを変える必要がある」と自覚するわけです。”—スティーブ・ジョブズ
Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズの名言です。
世界で知らない人がいないほどのすばらしいビジネスマンであった人物です。
この言葉以外にも仕事に悩む心を突き動かすような名言が多く残されています。
一度きりしかない人生、本当にやりたいことができる自分に変えていかなければならないのです。
今の会社に納得できないのなら、転職も選択肢のひとつですね!
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自分の労働力を安売りしない!
労働に対して対価をもらうことは当たり前ですが、働いているうちに、労働と対価のバランスがおかしくなっていることが多々あります。
しかし、仕事を終わらすというミッションにばかり目が向いてしまい、対価を正しくもらうことに鈍感になってしまうのです。
あなたの労働はめちゃめちゃ重要なんです!
やりがい搾取されないように、労働は安売りしてはいけません!
正当な対価を受け取ってほしいので、対価については必ず確認するようにしましょう!
自分の気持ちを大切に!
やりがいの搾取に興味を持ったということは、少なからず会社に不満を持っていることではありませんか?
私自身、やりがいの搾取という言葉を逃げ恥で知り、対価を求めることはおかしいことじゃないんだと、今までのもやもやがすっきりしました。
人間はひとりひとり考え方もちがいます。
自分の心に正直になり、その気持ちを大切にしてください。その正直な気持ちがやりがいの搾取から自分を守ることができますよ!
まとめ
やりがい搾取まとめ
やりがい搾取とは、やりがいだの、自分のためだの言って、労働に対する正当な賃金を支払わない行為のこと
やりがい搾取されやすい人の特徴
- 真面目な人
- 責任感が強い人
- 心が優しすぎる
- 断るのが苦手
やりがい搾取の対策法
- 労働に対する対価を求めよう!
- 転職も選択肢のひとつ!
- 自分の労働力を安売りしない!
- 自分の気持ちを大切に!
今回は以上です。
参考になればうれしいです。
ありがとうございました。
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