ハヤブサ消防団の原作ネタバレ!結末やあらすじ&感想あり

ハヤブサ消防団(原作ネタバレ) 書籍レビュー
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池井戸潤さんの本格ミステリー【ハヤブサ消防団】

最後の最後までドキドキハラハラさせてくれ、本の中の世界に引き込まれてしまいました。

この記事は内容として原作のネタバレを含みます。

ネタバレが嫌な人はごめんなさい、ココでお別れです…(´;ω;`)

〇ネタバレなしプチ情報

  • ハヤブサ消防団の舞台は岐阜県の集落(池井戸潤さんが高校卒業まで過ごした土地だそう)
  • 作家のタロウが実父の故郷であるハヤブサ地区に引っ越してきてから、謎の連続放火事件が起きる

それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 🙂

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ハヤブサ消防団の原作ネタバレ!舞台とあらすじ

ハヤブサ消防団の舞台は、岐阜県の集落です。

池井戸潤さんが高校卒業まで過ごした土地だそうで、田舎を舞台にした物語。

作家のタロウは、実父の死によって故郷であったハヤブサ地区を訪れた際、自然に囲まれたその場所に魅了され、移住を決意しました。

そして田舎特有のコミュニティにより、消防団に入ることに。

だけどそんなとき、次々と火事が起こり、原因もハッキリしないため地元では不穏な空気が漂っていました。

火事の原因は何なのか、犯人は?はたまたどんな動機で?

どこにでもある田舎町で起きた不可解な連続放火事件。

そこに隠される事件の真相とは…?

ハヤブサ消防団の原作ネタバレと感想!結末も

導入は、のほほんと始まるポップな印象ですが、後半になるにつれ徐々に真相が明らかになってきてドキドキハラハラでどんどん読み進めてしまいました。

とくに火事の真相にたどりつくまで、たくさんの人や情報がからみ合い、最後の最後まで良い意味でだまされていました。

一本取られた感じです。(笑)

キーパーソンとなるのは江西和尚、山原展子、立木彩など。

田舎の田園風景には似つかないソーラーパネル、次々と起こる不審火に、タロウはソーラーパネルと火事との関連を疑います。

案の定、ソーラーパネルの会社は宗教がらみの危ない組織。

ですがそれ以上に、複雑に歴史を刻んできた、ある女性の生き様が描かれていました。

それぞれの内容について解説していきます。

ネタバレとなりますのでご注意ください。

次々と不審火が…容疑者に浮上したのは?

放火が相次ぎ、消防団の山原や町長の村岡の家までも被害に遭います。

そして容疑者と言われていた山原が遺体で発見…。

この事件を調べていくうちに、主人公・太郎は、ソーラーパネル会社の真鍋が怪しいと感じ始めていました。

しかしどの不審火にも真鍋にはアリバイがあり、なかなか真相に近づくことができません。

ソーラーパネル会社とカルト教団のつながり

太郎と同じく、ハヤブサ地区に3年ほど前に移住してきた映像クリエイターのアヤや、消防団員の山原、寺住職の江西らと放火事件について捜査を進めていきます。

やがて真鍋が務めるソーラーパネル会社がカルト教団とつながっていることを突き止めました。

このカルト教団はソーラーパネル会社の裏で、活動資金を集めていたのでした。

ハヤブサ地区の村人の中にも信者がいて、郵便局長は太郎たちに疑われたため、教団に消されてしまうのでした。

カルト教団の聖母・山原展子

カルト教団を調べていくうちに、既に亡くなっている「山原展子」という女性にたどり着きます。

この展子こそが、ハヤブサ地区とカルト教団、そしてこの放火事件につながる重要人物だったのです。

「山原展子」は、過去にハヤブサ地区に住んでいた”山原信匡”という悪名高い金貸しの娘でした。

信匡と愛人との間に生まれた展子は、出生後に信匡の本妻の息子・信岡信蔵(町長。ドラマ版の名は村岡信蔵)の妹として育てられ、その後、展子は江西家に養子に出され、住職・江西佑空の義理姉となったのでした。

幼少期に母を亡くし、大人になってからも会社が倒産するなど不幸があいつぎ、精神的に病んでいた展子は教団の信者になりました(教祖とは過去に海外で偶然出会っていた)。

その後、税理士の資格を持つ優秀な展子は運営不振だった教団を立て直し、最高幹部にまで上り詰め、尽力しました。

しかし、病気のため、展子は29歳という若さで亡くなってしまいました。

展子の死後、迷走した教団は脱退した信者たちを殺害という悲惨な事件を起こし、教祖は逮捕され、解散状態となります。

しかし一部の信者たちは影で活動を続け、教団の復活を目論んでいました。

つまりソーラーパネル会社は、教団の残党で構成された会社だったわけです。

ちなみに教団のボスは、かつて教団の顧問弁護士を務めていた杉森という男でした。

カルト教団がハヤブサ地区の土地を手に入れたい理由とは?

カルト教団がハヤブサ地区を放火してまでその土地を手に入れたい理由は、偉大なる聖母・山原展子の出身地だからです。

まさに【聖地】というわけ。

この土地に山原展子にまつわる施設を建設し、布教活動再開の拠点にしようとしていました。

放火や殺人事件でリーダー的役割を果たしていたのは、やはりソーラーパネル会社の真鍋で、ハヤブサ地区に住む信者に放火を指示していたのでした。

立木彩や江西和尚の正体!

太郎は仲間のなかに情報を教団に流している裏切者がいると推測します。

実は、一緒に放火犯の捜査をしていた映像クリエイターの「立木彩」は、カルト教団の元信者でした。

一度は教団を抜けたものの、ソーラーパネル会社の真鍋に見つかってしまい、脅されてスパイとして利用されていたのでした。

一方で、江西和尚はカルト教団の幹部であり、山原展子の義理の弟でした。

しかし山原展子の身内であったという事実はあったものの、裏切者ではありませんでした。

原作の結末

すべてを知ってしまった太郎は、カルト教団に命を狙われます。

さらに彩もターゲットになってしまいました。

彩を救うため太郎は、信者を引き連れ襲撃にきた真鍋との最後の戦いに挑むのでした。

最後はハヤブサ消防団たちに助けられながら、戦いに勝利した太郎ですが、負傷して入院することに。

一方、彩はハヤブサ地区を離れることになったのでした。

原作では太郎と彩のロマンスは残念ながらありませんでした。

またソーラーパネル会社(カルト教団)にはしっかり法の裁きが下り、痛快な結末となったのでした。

詳細はぜひ原作で池井戸潤ワールドを楽しんでください。

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以上です。

ありがとうございました。

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