空飛ぶタイヤのあらすじ&感想!小説の結末は?

空飛ぶタイヤ(あらすじ&感想) 書籍レビュー
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空飛ぶタイヤのあらすじ&感想記事です。

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はい、それではここからは小説の【空飛ぶタイヤ】のあらすじや感想について感じたすべてを吐き出していきます。

結末のネタバレもありますので嫌いな方はご遠慮ください。

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【小説】空飛ぶタイヤのあらすじ

空飛ぶタイヤは、池井戸潤さんが著者のヒューマンドラマです。

空飛ぶタイヤ…とだけ初めて聞いた時、どういう意味だろうとは思いましたが、勝手に飛行機とかそんな安易でなぜかポジティブな印象を持っていました。

だがしかし、【空飛ぶ】タイヤというのは、車体からタイヤが外れ、歩行者に激突し死亡したというショッキングな内容を揶揄したものだったのです。

そして

  • 家族を失った被害者一家(柚木さん)
  • トレーラーを運転していた運送会社(赤松運送)
  • 車を製造した大手車会社(ホープ自動車)
  • (警察や銀行)

この3者(と警察や銀行)が絡み、物語は進んでいきます。

とくに、ホープ自動車がこの事故の原因を整備不良としたことで、赤松運送は社会的批判を受けたり、取引先から仕事を打ち切られたりと倒産寸前まで追い込まれます。

しかし赤松運送社長の赤松は、整備不良はなかったとして、真っ向からホープ自動車と戦う決意をしたのでした。

中小企業であるちっぽけな町の運送業者(赤松運送)VS大手の車会社(ホープ自動車)

崖っぷちな赤松運送が、耐え難い困難を突き付けられても、信念を曲げずに戦い抜いた様を、最後まで見届けてあげてください。

ちなみにこの物語は、実際のお話を基につくられているそうですよ 🙂

モデルとなったのは2016年に起きた三菱自動車の【リコール隠し】

大手カーメーカーで起きた実際の不祥事を一部脚色し、池井戸潤色に染めて(笑)ストーリーが展開されていきます。

まだ読んだことがないという方で、ヒューマンドラマ系が好きな方にはぜひともおすすめな一冊です。

空飛ぶタイヤをよんだ感想!小説の結末は?

タイヤ

空飛ぶタイヤを読んで、個人的に感情が揺さぶられた部分をかいつまんで話していきます。

赤松社長の不器用だけどまっすぐな人間性

事故が起きたとき、赤松は真っ先に整備状況について確認しています。

整備を担当した門田は、金髪でチャラチャラした身なりの男。

事故対応で疲れていた赤松は、整備内容を見る前に門田の身なりについて注意します。

そしてケンカになって「クビだ!」と追い出してしまうのです。

だけどその後、整備はしっかり行われていたことが判明。

さらに門田は自分なりのチェックリストを作ってさらに厳しい基準で整備していたのでした。

そのとき赤松はハッと気づくのです。

俺は今まで、社員に仕事で魅せろと言い続けてきたのに、身なりだけで判断して門田を追い出してしまったと…。

そして門田の家に行き、彼女のお腹が大きい(赤ちゃん)ことが判明し、社員を守らなくてはと改めて感じた赤松。(ついでに門田が赤松のことを好きだったことも(笑))

日雇いの仕事をしていた門田に謝罪し、赤松運送に戻ってきてくれと頼んだのでした。

いや、本当に、大人になってから感じますけどね。

どんな立場だろうと、間違っていたとき謝れる人ってのは信頼できますよね。

このシーンだけでも、赤松の人間性がハッキリわかる描写だったと思います。

なぜだか分からないけど涙が止まりませんでした。(笑)

会社など、だれかの上に立つ人っていうのは、こうあるべきだと感じさせられました。

ホープ自動車内の内部告発

大きな組織で歯向かうということは、ものすごい勇気がいるし、自分の将来に響く話なので行動に移せる人は少ないです。

そんななか、不正について声を上げた社員がいたのでした。

私もそれなりの大きい組織で働いていたことがあるので分かるのですが、歯向かう奴は左遷か出世街道からは外されますね。

協調性が第一で、マイノリティな考えはハッキリ言って排除されます。

だからこそ、物語のなかであっても、内部告発した杉本や沢田には一定の尊敬があり、同時に自分はチキンだからできないなと感じたのでした。(笑)

会社を良くしようという気持ちと信念で大きな組織に異論を唱える姿は本当にカッコイイですし、誰にでもできることじゃないですよね。

赤松の家族に起きた学校での盗難事件

事実でなくとも、「赤松運送が整備不良で死亡事故を引き起こした」となれば、世間の目は冷たいです。

赤松本人だけでなく、妻や子供たちに影響が出るのが目に見えていましたよ…。

案の定、学校でお金が盗まれたという事件が発生。

さらに容疑は赤松の長男たくろうにかけられ、犯人扱いされていじめにあっていたのでした。

会社でのいざこざも大変なのに、赤松はPTA会長であるがゆえに学校でのトラブルも対処しなければなりませんでした。

まぁ結果、「女王蜂」とよばれるモンスターペアレントな親がすべて問題を引き起こしていたんですけど。

いや~ひどかった。

そんな人がいたら絶っっっっ対関わりたくないですね。(笑)

だけどそんな中、赤松の息子(たくろう)は言ったのでした。

ぼくはお父さんのマネをしているだけだと。

自分の力で真実を暴いた拓郎に、赤松は勇気をもらったのでした。

素敵な家族ですよね。

赤松が大切にしてきたことが、子供にもしっかり受け継がれているなと感じました。

銀行でのやりとり

握手

銀行とのやりとりは、色んな場面でたくさんの描写がありました。

  • ホープ自動車(三浦)とホープ銀行(伊崎)
  • 赤松とホープ銀行(小牧や支店長)
  • 赤松とはるな銀行(進藤)

お金の貸し借りってのはどうしてもシビアです。

ただこれらのやりとりにおいて、それぞれのキャラクターの性格がハッキリわかり面白いです。

  • おごり高ぶる人
  • 神経質で慎重な人
  • 人を見下し自分の出世しか考えてない人
  • お客様を大切にし、真実を見極め応援してくれる人

まあ、どれが誰なのかは聴けば(読めば)すぐにわかります。(笑)

でも悪役がいるからこそ、物語は面白くなるのはまちがいない!

そんなキャラクターたちのセリフや描写も見逃さず聴いて(読んで)ほしいと思いました。

【小説】空飛ぶタイヤの結末

赤松社長に一気に押し寄せたトラブルや災難は、それぞれ見事に解決してくれました。

赤松の執念と言っても過言ではない…(笑)

内部告発や盗難事件、銀行での駆け引きなど、いろんな形で絡み合いながらも一件落着。

赤松社長は会社と社員を守ることができ、さらに社員の門田がお父さんに…。(子供が生まれた知らせを聞く)

戦い抜いて本当によかったと、心から思える一幕で、小説は結末を迎えたのでした。

一方、私は空飛ぶタイヤをAmazonオーディブルで聴きました。

本を持たずにイヤホンまたはスマホなどで聴けるため、洗い物をしたり、洗濯物を畳んだりと、家事をしながら聴くことができます。

さらに朗読は、本を読むより臨場感を味わえてより物語に引き込まれる感じがします!怒鳴り声とかすごかったですよ(笑)

また映画やドラマを見ていなければ、キャラクターの顔や体形などは自由に想像しながら楽しむことが魅力だなと感じました。

反対に、映画やドラマを見てからでも、それぞれの役者がイメージできるのも良いかもしれませんね。

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以上です。

また池井戸潤シリーズでは、ルーズヴェルトゲームや、ハヤブサ消防団などもおすすめです。

ぜひチェックしてみてください。

ありがとうございました。

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