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水道管の水漏れ|原因・見つける方法・対策について

水漏れ(水道管)

【水道管の水漏れ】

実際に起こったら大変なことですよね。

今回は水道事務所で工事などを担当していた私が、水漏れの原因・見つける方法・対策について簡単にまとめました。

参考にしていただければ幸いです。

それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 😉

 

この記事を書いた人

名前:ちゃんさと
  • 元公務員の土木ブロガー💻
  • 国立大学の土木工学科卒業(学士)
  • 大学卒業後、某県庁の公務員(土木職)として7年間働いた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
  • 水道事務所の勤務経験あり
  • 転職活動経験あり(現在フリーランス)
  • 1級土木施工管理技士、玉掛け、危険物取扱者乙4などの資格もち
  • 今はブログで土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報発信中!

 

水道管★水漏れの原因

水道管(水漏れ)

水道管からの漏水が起こる原因はこんな感じです。

水漏れ原因

  1. 交通による荷重や振動
  2. 電車のレールなどから地中に流れ出る電流による腐食
  3. 地中の温度や水温の変化
  4. 水道管の劣化
  5. 水圧の変化

交通による荷重や振動は管の亀裂や継手のゆるみを引き起こし、ある種の土壌は管を腐らせることがあります。

電車のレールなどから地中に流れ出ている電流によって生ずる腐食は、電食と呼ばれ管に孔(あな)を開けてしまいます。

一方で、地中の温度や水温の変化によっても管にひずみができ、亀裂を生じることも。

また特別な原因がなくとも、管が古くなれば、わずかなきっかけで損傷し漏水が起こります。

さらに水圧が必要以上に大きいと管が内側から破れることもあるので注意が必要です。

 

上記のような原因で起きた漏水は、はじめはごく少量のはずですが、吹き出す水の圧力により、また周囲の土砂が動いて管を削ることによりしだいに孔が大きくなっていきます。

そしてある程度成長した漏水は、その水がどこへ流れていくのかによって、

  • 地上漏水
  • 地下漏水

に分けることができます。

地上漏水とは地面の上へ流れだしたものであり、地下漏水は、水みちをつくって近くの下水道管などへ流れ込んだり、地下へ浸透したりしたものです。

道路が整備され、舗装が厚くなれば漏水は地上に出にくくなりますし、下水道が伸びてくると漏水はそちらへ逃げていきます。

つまり、市街化が進むにつれ、漏水は地下に潜っていくと言われています。

 

水道管の水漏れを見つける方法や技術

水道管のほとんどが地中に埋設されています。

地下にあるということで水道管は保護されている反面、何らかの原因でキズがついても、それを見つけることはかんたんではありません。

ですが、地下漏水を見つけるために、さまざまな方法や技術が研究されています。

種類は以下のとおりです。

従来 音聴棒 古くから用いられている方法

鋼棒の一端に振動板を取り付けた棒音聴器の鋼棒の部分を直接水道メータやバルブにあて、漏水による振動音を振動板に共振させ、これを耳で聴くことによって漏水の有無を判断する

一種の聴診器のようなシステム

電子式漏水発見器 ピックアップ、増幅器、ヘッドホンからなり、地面においたピックアップによって漏水振動音を検出

増幅器によって電気的に増幅しヘッドホンで確認することによって漏水の有無が判断できる

近年 相関式漏水発見装置 漏水があると思われる場所を挟むようにバルブや消火栓などにそれぞれ検出器(センサー)を取り付ける

両方の検出器でとらえられた振動数の同じ漏水振動音が検出されたときの伝播速度を計算することにより漏水を検知

検出器間の距離、音の到達時間差によって漏水位置が求められる

地中探査レーダ 地表のアンテナから地中に電波を発射し、土や空気または管路の境界面から反射してくる電波を受信し解析することにより地中の埋設状況や空洞化した位置を発見するもの

地中の状況を直接テレビ画像に表示したり、プリンタで印刷したりすることもできる

時間積分式漏水発見器 水道メータに加速度センサーを取り付け、管路に伝わる音のうち、漏水音の特徴である継続的な音と車の振動音のような断続的な音を区別

決まった時間内である一定以上の大きな音の占める割合を求め、その大きさから漏水かどうかを判定

リークゾーンテスタ 水道管および水中に伝わる漏水音を消火栓に取り付けた特別な水中マイクとらえて音質と振動レベルを計測する

漏水管路の選別と水圧を同時に測定するもの

水道管の水漏れ対策

水道管

一般的な漏水対策としては、古くなった配水管を布設替えしたり、漏水がたくさんありそうな給水管を硬質塩化ビニル管やステンレス鋼管に取り替えることです。

また水圧の調整も有効な予防策と言えます。

これらの対策により管にかかる負担を減らし、漏水している箇所から余計に水を漏らさないようにするのです。

予防的対策を漏水修理作業とあわせて施すことにより、各都市の漏水は着実に減ってきていると言われています。

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以上です。

そのほか、水道や下水の仕組みについては以下の記事をご覧ください。

ありがとうございました。

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