土木施工管理技士 第1次検定 土木・土木施工管理技士

1級土木★第一次検定|試験問題Bでおさえておきたい出題率高め項目

1級土木(第一次検定★試験問題B)

お疲れ様です~1級土木施工管理技士のちゃんさとです。

試験勉強、すすんでいますでしょうか?

1級土木の第一次検定は例年7月頭に実施されます。

過去問をまるっとやりたいところだけど、時間がなくて忙しいあなた必見!

今回は試験問題B(必須問題)のおさえどころについて解説していきます。

試験問題Bのなかでとくに出題率が高めなものや、おさえておきたいポイントなどをまとめました。(例題付き)

ぜひ試験勉強の追い込みにご活用くださいね!(^^)!

また、動画で見たい方は以下のYoutubeをご覧ください。

それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 🙂

 

1級土木★第一次検定!試験問題Bで出題率が高い項目

勉強(はりねずみ)

出題率が高い項目はこちら!

出題率高め項目

  1. トータルステーションによる測量
  2. 公共工事標準請負契約約款
  3. ネットワーク工程表
  4. 明かり掘削の安全
  5. アスファルト舗装の品質管理
  6. レディーミクストコンクリート品質管理
  7. 騒音および振動対策
  8. 廃棄物処理法
  9. 施工計画の立案・作成
  10. 建設機械の選定
  11. 工程計画・工程管理
  12. 品質管理
  13. 盛土の品質管理(情報化施工を含む)

試験問題Bはとにかく幅広く出題されており、全体は約65項目以上にも上ります。

そのなかで80~100%の出題率を誇る上記の項目は、必ずチェックしておいてください。

 

1級土木★第一次検定!試験問題Bの例題やポイントをチェックしよう

勉強追い込み

それでは、出題率の高い項目について、暗記するポイントや例題などを見ていきましょう。

 

トータルステーションによる測量

トータルステーションの一般知識や測定方法について出題されます。

文章による正誤問題がほとんどなので、各名称や測定方法をしっかり確認しておきましょう。

 

公共工事標準請負契約約款

公共工事標準請負契約約款の問題では、

  1. 発注者
  2. 受注者
  3. 監督員
  4. 設計図書

などにおける事項が出題されます。

工事でやるべきこと、してはいけないことなどを、文章の一部を変えて聞いてくるいわゆるひっかけ問題が多いです。

なんとなくで暗記していると間違えてしまうので、過去問などの問題は間違っている文章はもちろん、正しい文章もしっかり読み込むようにしてください。

 

ネットワーク工程表

ネットワーク工程表は文章問題であったり、計算問題であったりと出題方法はさまざまです。

とくに計算問題はしっかり勉強しておけば確実に取れるラッキー問題となります。

ネットワーク工程表に関することや計算問題は以下の記事でもまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

明かり掘削の安全

明かり掘削の作業には、遵守しなければならない多くあります。

とくに労働安全衛生法令での内容は出題率が高めなので要チェックです。

労働者の危険防止に関することや、掘削機械、地山の高さ基準などを参考書などで確認しておきましょう。

過去問の解説もとても勉強になるので読み込むことをおすすめします。

【関連記事】

明かり掘削とは?安全対策・勾配・点検の“知りたい“をすべて解決

 

アスファルト舗装の品質管理

アスファルト舗装における、品質の確認方法や試験などについて問われます。

併せて工程や施工機械についてもひっかけ問題(内容)として出題されますのでチェックしておいてください。

試験問題Aでは施工の内容や基礎、試験問題Bでは品質管理についてという感じです。

【関連動画】

レディーミクストコンクリート品質管理

レディーミクストコンクリートの品質管理(受け入れ検査や合格判定)には、

  1. 圧縮強度
  2. スランプ
  3. 空気量
  4. 塩化物含有量

などの項目があります。

それぞれ基準が設けられていますので、必ずチェックしておくようにしてください。

さらに呼び強度やJISに関する内容も問われ、2級土木より出題内容は幅広いです。(当たり前か(笑))

文章が小難しく書いてありますが、基本内容をおさえておけば解ける問題が多いので、参考書や過去問でチェックしておきましょう。

 

騒音および振動対策

工事における騒音や振動対策の内容が問われます。

対策&防止方法や音のレベルについての基本的な内容が多く、過去問を数回くりかえせば解けるでしょう。

参考書だけでなく、過去問で出題傾向を知ることも大切です。

 

廃棄物処理法

建設リサイクル法よりも、1級土木では実は【廃棄物処理】に関する問題が多く出題されています。

一般の廃棄物のほか、産業廃棄物などの知識を問われますので確認しておきましょう。

たとえば、過去問をここでひとつ解いてみますか!

【問題】

廃棄物の処理および清掃に関する法律に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他法令で定める廃棄物である
  2. 産業廃棄物の収集または運搬を業として行おうとする者は、専ら再生利用目的となる産業廃棄物のみの収集または運搬を業として行うものを除き、当該業を行おうとする区域を管轄する地方環境事務所長の許可を受けなければならない
  3. 産業廃棄物の運搬を他人に委託するような場合には、他人の産業廃棄物の運搬を業として行うことができる者であって、委託しようとする産業廃棄物の運搬がその事業の範囲に含まれるものに委託することが必要である
  4. 産業廃棄物の運搬にあたっては、運搬に伴う悪臭・騒音または振動によって生活環境の保全上支障が生じないように必要な措置を講ずることがひつようである

 

 

【解答】

産業廃棄物の収集または運搬を業として行おうとする者は、専ら再生利用目的となる産業廃棄物のみの収集または運搬を業として行うものを除き、当該業を行おうとする区域を管轄する都道府県知事の許可を受けなければならない

よって解答は2

解答:2

こんな感じで出題されますので、ひっかけ問題には注意してください。

 

施工計画の立案・作成

施工計画の立案・作成は、毎年ほぼ100%の確率で出題されています。

また、試験問題BのNo.21~35は応用能力に関する施工管理法となっており、正誤問題や単語の穴埋めなど、出題方法もさまざまです。

とくに穴埋めとなっている単語は要チェックなので、再度参考書などで定義なども確認しておいてください。

 

建設機械の選定

建設機械の選定では建設機械の種類のほか、機種や性能に関する問題が出題されています。

ここでひとつ、過去問を解いてみましょう。

【穴埋め問題】

  • 建設機械は、機種・性能により適用範囲が異なり、同じ機能をもつ機械でも現場条件により施工能力が違うので、その機械が(イ)を発揮できる施工法を選定する
  • 建設機械の選定で重要なことは、施工速度に大きく影響する機械の(ロ)、稼働率の決定である
  • 組み合わせ建設機械の選択においては、主要機械の能力を最大限に発揮させるために作業体系を(ハ)する
  • 組み合わせ建設機械の選択においては、従作業の施工能力を主作業の施工能力と同等、あるいは幾分(二)にする
選択肢
1 平均能率 作業能率 直列化 低め
2 平均能率 燃費能率 並列化 低め
3 最大能率 燃費能率 直列化 高め
4 最大能率 作業能率 並列化 高め

 

 

【解答】

正解は4!

施工能率や作業体系、組み合わせ建設機械の選択などについて問われますので確認しておきましょう。

解答:4

 

 

工程計画・工程管理

工程管理に関する定義や基本、さらには管理基準などについて問われます。

とくに工程管理は出題数も多いのでグラフの種類などについてもしっかり確認しておいてください。

【関連記事】

土木でよく使う!工程表の種類まとめ★特徴や作業比較一覧表付き

 

品質管理

品質管理、品質特性、品質標準、作業標準などの定義について問われます。

現場というよりは思想や考え方を聞かれますので、過去問をくりかえし解いて問題の傾向をチェックしておきましょう。

 

盛土の品質管理(情報化施工を含む)

盛土

盛土の品質に関する問題は、とくに品質規定方式と工法規定方式について確認しておくと良いです。

品質規定方式 工法規定方式
土木工事などにおける盛土の管理において、発注者が必要な品質を仕様書に明示し、締固め方法については受注者(施工者)にゆだねる方法 締固め機械の機種、敷き均し厚さ、締固め回数などを仕様書で定め、これにより一定の品質を確保しようとする方法

例:ローラやブルドーザの走行回数などで規定する

ただしこの方法を適用する場合には、あらかじめ現場締固め試験(試験施工)を実施して、工法規定の妥当性を確認しておく必要あり

①締固め度および乾燥密度で規定する方法 一般の土に利用

締固め度=(現場における締固め後の乾燥密度ρd)/(基準となる室内締固め曲線における最大乾燥密度ρmax)×100(%)

①砂置換による土の密度試験方法

②RI計器による方法

盛土材料の土質、含水比があまり変化しない現場に適している

【工法規定の盛土材料として要求される一般的性質】

①締固め後の圧縮性が小さいこと

②せん断強さが大きく所定の強度が得られること

③粒度分布が良いこと

④吸水による膨潤性が低いこと

⑤雨水などの浸食に強いこと(透水性が小さいこと)

⑥施工性が良いこと

⑦機械のトラフィカビリティが良いこと

②空気間隙率または飽和度を施工含水比で規定する方法 高含水比などの粘性土に利用

空気間隙率⇒粘性土10%以下、砂質土15%以下

飽和度⇒粘性土85~95%、砂質土不適用

③強度特性、変形特性で規定する方法 砂質土や岩塊、玉石など強度低下が起こりにくい安定した盛土材に利用

CBR、支持力係数K値、貫入抵抗、たわみ量

【関連記事】

品質規定方式と工法規定方式のちがい|盛土締固め管理のきほん

さらに1級土木では情報化施工に関する問題もよく出ます。

  • TS(トータルステーション)、GNSS(衛星測位システム)を用いた盛土の締固め回数
  • まき出し厚や締固め回数の決定
  • 盛土材料の選定方法

などの基本事項については確認しておきましょう。

 

以上です。

今回、出題率高めの項目をピックアップしてご紹介しましたが、試験問題Bはすべて必須解答ですので、できれば過去問は必ずまるっと解くようにしてください。

試験勉強がんばってください(^^)/

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ありがとうございました。

 

 

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